「バイトなのに、なんでこんなに疲れるんだろう…」と悩むマッククルーのあなたへ。
その徒労感の原因は、頑張り方ではなく、次に何が起こるかを予測できていないことにあります。
本記事は、現役クルーの経験に基づき、この「頑張り残業」の罠を破るための「客数予測PDCA」を解説します。
具体的には、クルーしか知らない外部的要因に左右する3つの変数を分解し、予測に基づいた具体的な行動を提示。
読み終えることで、マックバイトで身につけた予測思考を就職活動に応用する方法まで理解できます!
頑張っているのに報われない?僕が「客数予測」を意識した現場の理由
「ちょっとだけ伸びれない??」
僕も以前は、この魔法の言葉に何度騙されてきたか分かりません。
マクドナルドでのバイトは、体力はもちろん、精神的にも疲れるのは間違いないですよね。
ピークタイムを乗り切った後、「今日は頑張った」と思っても、休憩室へ向かう時には「ふぅーー」と全身の力が抜けるような疲労感があるはずです。
でも、僕が最初に感じていたのは、まさにこの「頑張っているのに報われない」という感覚でした。
僕も以前は必死に目の前の作業をこなしていました。
その結果、休憩時間や退勤時間が来たときには、マネージャーから
「ちょっと休憩遅らせてもいい?」や「もうちょっと伸びて欲しい」
と声をかけられ、結局、休憩前や退勤前に中々抜けれないことが結構あります。
それはもちろん絶賛ピーク中だからです。
このせいで予定より少し遅れて休憩に入ったり、帰りが遅くなったりするのは日常茶飯事でした。
※それでもマックをやめない理由は▶︎こちらをご覧ください!
頑張りが報われない原因は、ひたすら目の前の作業に振り回されて、「次に何が起こるか」を予測できていない僕の思考力でした。
この無駄な頑張り残業のループを断ち切るために、僕は気づきました。「頑張る方向が間違っている。必要なのは、次に何が起こるかを先に読む力だ」と。
この未来を読む力こそが、マックバイトの現場に潜んでいる「客数予測」という名のビジネス思考でした。
次は、この予測の精度を高めるために、僕が現場でどんな要素に注目し始めたかを具体的に解説します!
マックの忙しさを左右する「3つの変数」を分解する
「頑張っても報われない」ループを断ち切るために、僕が次に始めたのは、「次に何が起こるか」を予測する力を身につけることでした。
この予測力を身につけるためには、まずマックが忙しくなるのは何によって決まるのかを理解する必要がある、と気づいたんです!
正直、最初は「日によって変わるっしょ」と思っていました。
でも、冷静に現場を観察し始めると、マックの忙しさは、クルーの頑張りといった内側の要素よりも、実は外側の要素に強く左右されていることが分かってきました。
この日常を予測するためのロジックを、僕は「3つの変数」に分解しました。これは、現場の僕が肌で感じていた、客数の変動の根本原因です。
その1:予想外の行動を生む「天候」の罠
毎朝のニュースで必ずやる天気予報。皆さんも天気は常に気にして生活していると思います!それはクルーも結構大事な要素となっています。
なぜなら、天候は客数とオーダーの傾向を大きく変えるからです。
特に厄介なのが「急な雨」です。
お客さんは、本当はお持ち帰りをしたいのに、外に出るのが嫌で雨宿りがてらにマックに立ち寄ります。その結果、店内利用者が爆増します。
このとき、フロアは一気に混雑し、イートイン用のトレーやカップの在庫が危険水域に達します。
忙しさばかりに気を取られて、フロアなどのお客様が利用する場所の整備が遅れると、休憩前の片付けが間に合わず、「ちょっと休憩遅らせるね」を食らう原因になるんです。
変数その2:予測不能な集中が起きる「学校帰りの放課後時間」
僕の店舗では、放課後の16時くらいになると、店内の空気がガラッと変わります。まるで学食かのように学生で溢れるんです。
この時間帯は、テイクアウトよりも店内利用が多く、オーダーも大人数で集中します。
友達と放課後マックに来るのは一種の青春とも言えますね!この時間がすごく楽しいのは高校生であった僕も凄く分かります。
この学生の波を予測していないと、テーブルの片付けやゴミ箱の管理が追いつかず、あっという間にフロアがキャパオーバーします。
この時間は、特に清掃やイートイン用の備品の補充を徹底しておく必要があります。
変数その3:週のピーク「土日の昼」は複合的な忙しさ
そして、最も重要なのが土日の昼の時間帯です。ここはシンプルに週で一番混む時間帯です。
お客さんの目的もシンプルなお昼ご飯の人、これからお出かけする前の腹ごしらえの人、少し一休みする人など、非常に多様です。
そして家族連れや友達など、一組の人数が多いのも特徴です。
この時間帯を乗り切るための事前の仕込み量や、クルーの配置の予測が甘いと、その後の疲労度が全く変わってきます。
➡このような忙しい時間に大活躍する「オーダーミスをゼロにするPDCAチェックリスト」のマックバイトの記事はこちらから徹底解説
「勘」を「論理」に変える:客数予測PDCAの回し方
客数を左右する3つの変数が分かっても、「で、結局何をすればいいの?」となりますよね。
現場での行動が変わらなければ、予測は単なる知識で終わってしまいます。そこで、僕が実践したのが、予測を「休憩確保」に繋げるためのPDCAサイクルです。
これは、単なるマニュアル作業をこなすのではなく、予測を元に先回りして準備するという、戦略的な行動に変えるための習慣です。
P(計画):予測を立てて「準備」に落とし込む
僕の目標は「休憩前の残作業をゼロにすること」です。
そのため、休憩の30分前に3つの変数をチェックし、「今日は店内利用者が増えそうだ」と予測したら、やるべき作業の優先順位を立てました。
例えば、天候の急変で店内利用者が増えそうな日は、キッチンよりもフロアの準備を最優先に計画しました。
D(実行)と C(評価):ゴミ箱のリセット術
その計画を実行したのが、皆さんが軽視しがちなゴミ箱のリセットです。これはマックに限らず、他のバイトでも結構大事だと感じます!
通常、ゴミ箱は「満タンになったら変える」という、後手に回る行動になりがちですよね。
しかし、「休憩前に残作業をゼロにする」という目標から逆算すると、それでは絶対に間に合いません。
そこで僕は、店内利用者が増えると予測した日は、ゴミ箱がまだいっぱいになっていなくても、休憩の1時間前に全てリセットするという行動を取ることにしました。
これにより、ピークの終わりに向けて満タンになるように行動を設計できます。結果はすぐに現れました。
予測が当たった日は、僕が休憩に入る直前にちょうどゴミ箱が満タンになるか、その一歩手前で済むようになり、「最後に残った地味な作業」が劇的に減ったんです。
この「ゴミ箱のリセット」は、「予測」と「行動」が結びついた成功体験でした。予測が正しければ、自分の頑張りがムダにならずに済むことを実感できた瞬間です。
A(改善):予測の精度を高める
もし予測が外れても、それは「予測を立てる」という行動を止める理由にはなりません。外れた理由を分析し、次のシフトで予測の精度を高める。
このサイクルこそが、僕を「頑張り残業」の罠から解放してくれました。
バイトで身につけた「ビジネス予測力」を大学生活でどう活かすか
「ゴミ箱のリセット」のような予測思考は、マックの現場を離れた大学生活でもそのまま使える、汎用性の高いスキルです。
特に僕がその力を実感したのは、多くの大学生が直面する就職活動でした。
僕も最初、就活を始めたときは「何をしたらいいんだろう」と途方に暮れていました。
でも、「予測▶︎準備▶︎実行▶︎検証」の思考回路を当てはめたら、一気にやるべきことが明確になりました。
就活の「先回りPDCA」の回し方
まずP(予測・計画)です。僕はまず、「面接の機会を増やすこと」を目的としました。
そのために、「企業の面接があるから、履歴書が必要になる」と予測し、焦ってコンビニに走らなくてもいいように、予め必要枚数より多めに履歴書をまとめて用意しました。
これで、応募したい企業を見つけた時にすぐ行動できる「準備」が整いました。
次にD(実行)です。予測した通り、興味を持った企業がいくつか見つかったので、僕は履歴書を送るだけでなく、
その「企業について深く調べる」という行動を実行に移しました。
企業が何を求めているかを知ることで、面接で話す内容の質を上げられると考えたからです。
そして、最も重要なのがC(検証)です。バイトで予測が外れたらゴミ箱の減り方をチェックしたように、就活でも「予測が正しかったか」を検証する必要があります。
僕がチェックしたのは、「面接で話した内容と、企業の求める人物像がマッチしていたか」です。
• 例えば、「熱意」をアピったら通過したのか?
• それとも、「論理的な思考(PDCA)」をアピったら通過したのか?
面接の合否だけでなく、「どんな話をしたら企業側の反応が良かったか」を記録し、
次の面接の前に話し方を修正する(A:改善)ことで、僕は予測の精度、つまり面接の通過率をどんどん高めていくことができました。
この予測思考は、就活だけでなく、レポート課題の計画やグループワークでの役割分担など、
あなたの大学生活のあらゆる場面で無駄な頑張りを減らしてくれるはずです!
予測思考を常に持ち、バイトだけでなく大学生活も充実させられるようにしましょう!
それだけでなく、予測思考を持つことによって、情報収集の効率を爆上げしてくれます!
➡PDCAを活用した情報の取捨選択術はこちらでチェック
まとめ
- マックバイトの「頑張り残業」をなくす裏技
- 現場で役立つ「客数予測」をPDCAで実践する方法を解説
- クルーだけが知る客数を左右する3つの変数を徹底分解
- バイト経験を「就活で勝てるビジネス思考」にする具体例


コメント